E-CELL2 User's Manual
6章 モデリングランチャー
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INDEX

1 初期設定
1.1 オプションタブ
1.2 ディレクトリ設定
2 モデルーウィザード
3 ルールファイルウィザード
3.1 入力項目
3.2 処理の流れ
4 リアクターウィザード
4.1 入力項目
4.2 処理の流れ
5 インポートウィザード
5.1 入力項目
5.2 処理の流れ
6 エクスポートウィザード
6.1 入力項目
6.2 処理の流れ
7 各種エディタ/ビューアーウィンドウ
7.1 スプレッドシートエディタ
7.2 テキストエディタ
7.3 メッセージビューアー
8 その他
8.1 バージョン情報

1 初期設定 (Preference)

1.1 オプションタブ (Options)

1.1.1 振る舞いに関する設定 (Behaviour settings)

./image/launcher/Preference1.jpg
図.1 Preference Options

*.erファイルとはE-CELL2のルールファイルをテキスト形式で作成したものであり、*.eriファイルとはE-CELL2が直接読み込むことができる形式のルールファイルです。 詳細はユーザーマニュアル4章 E-CELL2ルールファイルの作成をごらん下さい。
*.rdファイルとはリアクター及びその説明を作成するためのファイルです。 詳細はユーザーマニュアル5章 E-CELL2リアクターの作成をごらん下さい。

1.1.2 その他の設定 (Other settings)

* Windows版では通常「cpp」を選択してください

1.2 ディレクトリ設定 (Directories)

各種プログラムやスクリプトへのパス、及び各種ファイルの保存用ディレクトリを設定します。 存在しないディレクトリが指定された場合は警告メッセージが表示されます。 空白の場合は、このランチャの存在するディレクトリが対象となります。

./image/launcher/Preference2.jpg
図.2 Preference Directories

1.2.1 プログラムパスの設定 (Programs)

1.2.2 モデルディレクトリ、及び各種スクリプトファイルパスの設定 (E-CELL2)

2 モデルウィザード (New Model) タブ

新規のModelディレクトリを作成します。

./image/launcher/NewModel.jpg
図.3 New Model Wizard

「Model Name」に作成したいモデルディレクトリの名称を入力し「Execute」ボタンをクリックすると、指定された名前でディレクトリが作成され、Templateディレクトリの内容がそこにコピーされます。

実行後は、Preferenceのモデルディレクトリは指定のディレクトリに自動的に変更されます。

3 ルールファイルウィザード (Rule file) タブ

スプレッドシート、またはERファイルからERIファイルを自動生成する機能を提供します。

./image/launcher/Rule.jpg
図.4 Rule File Wizard

3.1 入力項目

3.1.1 スプレッドシートファイル (Spreadsheet file)

スプレッドシートファイルの在処をパスで指定します。 直接入力、または右側の「File…」ボタンによる選択が可能です。 ファイル名のみ指定された場合は、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリが適用されます。 存在しないファイルを指定した場合には、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、処理が中断されます。

  1. ファイル選択指定 (Choose…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、指定できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  2. 既存ファイル編集指定 (Edit…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、編集できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  3. 新規ファイル作成 (New…)
    このメニューを選択すると、新規のスプレッドシートファイルを作成、編集できます。 作成したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。

3.1.2 .erファイル (ER file)

.erファイルの在処をパスで指定します。 直接入力、または右側の「File…」 ボタンによる選択が可能です。 ファイル名のみ指定された場合は、「Preference」 ウィンドウにて指定されたModelディレクトリが適用されます。 ファイル名の指定は、 以下の取り決めに従ってチェックされます。

  1. ファイル選択指定 (Choose…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、指定できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  2. 既存ファイル編集指定 (Edit…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、編集できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  3. 新規ファイル作成 (New…)
    このメニューを選択すると、新規のスプレッドシートファイルを作成、編集できます。 作成したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。

3.1.3 .eriファイル (ERI file)

出力先.eriファイル名、または出力先ディレクトリをパスで指定します。 直接入力、または右側の「File…」ボタンによる選択が可能です。 ファイル名のみ指定された場合は、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリが適用されます。 ディレクトリのみの指定の場合は、変換元のファイル名(スプレッドシート、または.erファイル)+拡張子(.eri)にて、ファイルを作成します。 空白の場合は、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリにファイルが作成されます。 出力先のファイルが既に存在する場合には、変換処理実行時に上書き確認のメッセージが表示されます。 空白でない場合、存在しないディレクトリを指定した場合には、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、処理が中断されます。

  1. ファイル選択指定 (Choose…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、指定できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。

3.2 処理の流れ

3.2.1 スプレッドシート/.erファイルの指定

入力元となるスプレッドシートファイル、または.erファイルを指定します。 以下の取り決めに従い、入力ファイルを決定します。

  1. スプレッドシートファイルを指定する
    この場合、スプレッドシート→.erファイル→.eriファイルの変換が行われます。 存在しないスプレッドシートが指定された場合、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。
  2. スプレッドシートファイルを指定しない
    この場合、.erファイル→.eriファイルの変換が行われる為、.erファイルの指定は必須です。
  3. .erファイル/ディレクトリを指定する
    • 「スプレッドシートファイルが指定されている場合」
      スプレッドシート→. erファイル→.eriファイルの変換が行われます。 ファイルが指定された場合はそのファイルで、ディレクトリが指定された場合には、 ディレクトリ名+スプレッドシートファイル名+拡張子(.er)にてファイルが作成されます。 存在しないファイル名やディレクトリが指定された場合には、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。
    • 「スプレッドシートファイルが指定されていない場合」
      .erファイル→.eriファイルの変換が行われますので、.erファイルの指定が必須となります。 存在しないファイルが指定された場合は、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。
  4. .erファイル/ディレクトリを指定しない
    スプレッドシート→. erファイル→.eriファイルの変換が行われる為、 スプレッドシートファイルの指定が必須となります。 その場合には、 「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリ+スプレッドシートファイル名+拡張子(.er) にてファイルが作成されます。スプレッドシート、.erファイルともに指定がない場合には、 変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。

「Preference」ウィンドウにて、「Translate immediately after editing spread sheet」 または「Translate immediately after editing .er file」がチェックされている場合、 「Execute」ボタンを押さなくても、各ファイルのエディタウィンドウクローズ時に即時に.eriファイルへの変換を試みます。

3.2.2 出力ルールファイル/ディレクトリの指定

出力先.eriファイルのファイル名またはディレクトリを指定します。 ファイル名が指定された場合はそのファイル名で、ディレクトリが指定された場合には、入力元ファイル名+拡張子(.eri)にてファイルが作成されます。 空白の場合は、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリにファイルが作成されます。 存在しないファイル名が指定された場合には新規作成しますが、存在しないディレクトリが指定された場合には、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。

3.2.3 処理実行

「Execute」ボタンをクリックする事により、変換処理を実行します。 変換処理中にはメッセージウィンドウに処理の経過を随時表示します。 変換処理中にエラーが発生した場合には、警告メッセージが表示され処理は中断されます。 スクリプト実行中のエラーの場合は、メッセージウィンドウにエラーの詳細が表示されます。

4 リアクターウィザード (Reactors) タブ

.rdファイルから、リアクターのソースファイル(C/C++及びヘッダーファイル)とDLLを作成する機能を提供します。

./image/launcher/Reactor.jpg
図.5 Reactors Wizard

4.1 入力項目

4.1.1 .rdファイル (RD file)

.rdファイルの在処をパスで指定します。 直接入力、または右側の「File…」ボタンによる選択が可能です。 ファイル名のみ指定された場合は、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリ以下のRDディレクトリが適用されます。 存在しないファイルを指定した場合には、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、処理が中断されます。 ディレクトリ名が指定された場合は、そのディレクトリにある全ての.rdファイルが対象となります。何も指定しない場合は、Modelディレクトリ以下のRDディレクトリにある全ての.rdファイルが対象となります。

  1. ファイル選択指定 (Choose…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、指定できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  2. 既存ファイル編集指定 (Edit…)
    このメニューを選択すると、ファイル選択ダイアログが開き、既存のファイルを選択、編集できます。 選択したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。
  3. 新規ファイル作成 (New…)
    このメニューを選択すると、新規の.rdファイルを作成、編集できます。 作成したファイル名はそのまま左側の入力エリアに反映されます。

4.2 処理の流れ

4.2.1 .rdファイルの指定

入力元となる.rdファイルをパスにて指定します。 存在しないファイル名が指定された場合は、変換処理実行時に警告メッセージが表示され、変換は行なわれません。 ファイル名のみ指定された場合には、「Preference」ウィンドウにて指定されたModelディレクトリ以下のRDディレクトリから対象ファイルを探します。 ディレクトリ名が指定された場合は、そのディレクトリにある全ての.rdファイルを一度に変換します。何も指定しない場合は、Modelディレクトリ以下のRDディレクトリにある全ての.rdファイルを一度に変換します。

「Preference」ウィンドウにて、「Translate immediately after editing .rd file」がチェックされている場合、「Execute」ボタンを押さなくても、.rdファイルのエディタウィンドウクローズ時に即時にリアクターファイルへの変換を試みます。

4.2.2 処理実行

「Execute」ボタンをクリックする事により、変換処理を実行します。 変換処理中にはメッセージウィンドウに処理の経過を随時表示します。 変換処理中にエラーが発生した場合には、警告メッセージが表示され処理は中断されます。 スクリプト実行中のエラーの場合は、メッセージウィンドウにエラーの詳細が表示されます。

この変換処理では、「Preference」ウィンドウにて指定されたDLL出力先ディレクトリに、リアクターモジュール作成用のMakefileが存在する事を前提にしています。 Makefileが存在しない場合は、変換処理実行時に警告メッセージが表示されます。 また、Makefileには、作成するリアクターモジュール名が追加されるため、ファイルには必ず書き込み許可を与えてください。 (具体的には、Makefile内の" DLLFILESR"セクションの末尾に、追加するリアクターDLL名が追加されます)

「Preference」ウィンドウの「Output source extension」にて指定された拡張子にてリアクターソースファイルを生成します。(ヘッダファイルの拡張子は常に".h"です)

「Preference」ウィンドウにて指定された各ディレクトリに、ソースファイル、DLLファイルを保存します。

5 インポートウィザード (Import) タブ

外部で作成されたモデルをシステムにインポートする機能を提供します。

./image/launcher/Import.jpg
図.6 Import Wizard

5.1 入力項目

5.1.1 Model name

インポートするモデルの.jarファイルの在処をパスで指定します。 直接入力、または右側の「File…」ボタンによる選択が可能です。 ファイル名のみ指定された場合は、E-CELL2がインストールされたディレクトリが適用されます。 存在しないファイルを指定した場合には、インポート処理実行時に警告メッセージが表示され、処理が中断されます。

5.2 処理の流れ

5.2.1 .jarファイル(Java Arcive file)の指定

入力元となる.jarファイルをパスにて指定します。 存在しないファイル名が指定された場合は、実行時に警告メッセージが表示され、インポートは行なわれません。

5.2.2 処理実行

「Execute」ボタンをクリックする事により、インポート処理を実行します。 変換処理中にはメッセージウィンドウに処理の経過を随時表示します。 インポート処理中にエラーが発生した場合には、警告メッセージが表示され処理は中断されます。

E-CELL2をインストールしたディレクトリにモデル名のディレクトリを作成します。

6 エクスポートウィザード (Export) タブ

E-CELL2を既にインストールしてある別のユーザーに向け、E-CELL2で作成したモデルを外部から読み込み可能な形式で保存する機能を提供します。

./image/launcher/Export.jpg
図.7 Export Wizard

6.1 入力項目

6.1.1 Model name

エクスポートするモデルのディレクトリを指定します。 直接入力、または右側の「File…」ボタンによる選択が可能です。

6.2 処理の流れ

6.2.1 エクスポートするモデルの指定

エクスポートするモデルのディレクトリを指定します。存在しないディレクトリ名が指定された場合は、実行時に警告メッセージが表示され、エクスポートは行なわれません。

6.2.2 処理実行

「Execute」ボタンをクリックする事により、エクスポート処理を実行します。 変換処理中にはメッセージウィンドウに処理の経過を随時表示します。 エクスポート処理中にエラーが発生した場合には、警告メッセージが表示され処理は中断されます。

E-CELL2をインストールしたディレクトリに、モデル名の後ろに(.jar)の拡張子をつけた圧縮ファイルを作成します。

7 各種エディタ/ビューアーウィンドウ

本ランチャには、2つの簡易エディタと1つのビューアーウィンドウが付属します。

共通の機能

各ウィンドウには、以下の共通機能(メニュー項目)があります。

1. ファイル保存

編集中(または閲覧中)のテキストをファイルに保存します。

ファイルを新規作成した場合には、ファイル保存時にファイル選択ダイアログが開きます。 既存ファイルの編集の場合には、現在編集中のファイルが常に保存の対象ファイルとなります。

メッセージビューアーに場合、表示中のメッセージをテキストファイルに保存します。 この場合は、常に保存先ファイル選択の為のダイアログが開きます。

既存ファイルの編集中を除いて、ファイルの上書きの際には確認のメッセージが表示されます。

2. リフレッシュ

編集中の情報を、最後に保存した(またはウィンドウを開いた)時の状態に戻します。
メッセージビューアーの場合、表示中のメッセージを全てクリアします。

元の情報に変更があった場合には、処理継続のための確認メッセージが表示されます。

7.1 スプレッドシートエディタ

タブ文字と改行文字で区切られた表形式のファイルを編集する為の簡易エディタです。

./image/launcher/SpreadSheetEditor.jpg
図.8 Spreadsheet Editor

セル上にて右クリックすることにより、以下のメニュー機能が利用できます。

7.2 テキストエディタ

テキスト形式のファイルを編集する為の簡易エディタです。

./image/launcher/TextEditor.jpg
図.9 Text Editor

7.3 メッセージビューアー

各種変換処理実行中に発生したエラーや走行記録を閲覧する為のウィンドウです。 本ビューアーでのテキストの編集は行えません。

./image/launcher/Message.jpg
図.10 Message Viewer

8 その他

8.1 バージョン情報

本ランチャのバージョン情報を表示します。

./image/launcher/Version.jpg
図.11 Version Infomation


E-CELL2 User's Manual
Last Update $Date: 2003/3/25 $.
Copyright: Keio University and Mitsui Knowledge Industry Co., Ltd. 2000-2003
6章 モデリングランチャー
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